DC電源 盤クーラーについて

 制御機器や通信機器が格納された制御盤や通信盤では、これらの機器自体が発熱するため、狭い盤の内部は、しばしば、高温の状態になってしまいます。このような制御盤や通信盤に於いて、盤内温度を盤外温度よりも低い温度に冷却する(外気温度が40℃で盤内温度を35℃以下)や、盤内温度を外気と同じ温度に保つ(外気温度が35℃で盤内温度が35℃以下)ためには、コンプレッサーを搭載した冷却機、つまり盤用のクーラーで強制冷却する以外に方法はありません。この盤クーラーはこれまでAC電源が基本でしたが、DC電源の盤クーラーの取り扱いを行い、多くの実績をいただいています。DC電源型の盤クーラーは、AC電源型の盤クーラーよるも効率のよい冷却運転が可能となっています。

DC電源 盤クーラーの特徴

 DC電源型の盤クーラーの特徴として、冷却能力を調整した冷却運転が可能な点があります。クーラー内部の熱交換部分(冷媒の圧力を低下させるラジエーター)へ風を当てるファンの回転数をコントロールする事が、可能です。これにより常に100%稼働ではなく、その時々の状態に応じた冷却ができるため、盤クーラー自体が発する騒音(dB値)もAC電源型の盤クーラーよりも低くなっています。また、太陽光パネルからの電源や蓄電池からの電源との連携にも優れており、盤に取り付けた太陽光パネルとリチウムイオン電池によって、DC電源の盤クーラーを稼働させることも可能です。また、株式会社マエショウでは、盤クーラーのお客様毎にサイズや材質をカスタマイズした特注対応サービスも行っております。

< 制御盤の特徴 >
特徴①

DC電源で稼働する盤クーラー(AC電源型クーラーの1/2の電気容量で稼働)

特徴②

DC電源によるコンプレッサー・ファンの稼働による低騒音

特徴③

特注サイズ・特注鋼板等のカスタマイズ盤クーラーに対応

 株式会社マエショウでは、屋外盤用や屋内盤用などの、様々なDC電源型の盤クーラーを取扱っています。これまで多くの盤クーラーの取扱い実績により、お客様のご要望に合わせたサイズや、アルミでの軽量化タイプの製作、塩害地域の等で使用することを想定した耐塩仕様の特注盤クーラーにも対応しています。その一部の例をご覧ください。

<DC電源の盤クーラーのご紹介>
屋内型 DC電源盤クーラー
屋内型 DC電源盤クーラー
屋外型 DC電源盤クーラー
屋外型 DC電源盤クーラー
屋外型 盤クーラーの取付面
屋外型 盤クーラーの取付面
盤内からの盤クーラー
盤内からの盤クーラー
;

屋外盤 設計・製作.com による盤クーラーを取り付けた盤の事例

 下記は、過去に株式会社マエショウがDC電源の盤クーラーを搭載した制御盤や通信盤の事例となっております。冷却対象はPLCやリチウムイオン電池など、機器自体の発熱対策や、太陽光からの侵入熱を冷やすために取り付けています。また、盤クーラーを取り付ける事で盤内の温度を常に40℃以下に抑えています。

DC電源 盤クーラー