2台の最新パンチ・レーザー複合加工機による無人運転について

 板金加工の代表的な工作機械は、NTC:ターレットパンチングプレスとレーザー加工機をイメージされる方は多いのではないでしょうか。NCTの金型によるパンチ加工は、塑性加工:成形に必要不可欠な工程・加工です。バーリング加工やタップ加工など、レーザー加工機では加工することができないためです。一方のレーザー加工機は、自由な形状出しや高品質な切断面など、NCTでは不可能な加工を行うことができます。
 これらNTCのターレットパンチングプレスとレーザー加工機の長所を良いところ取りできる機械が、パンチ・レーザー複合加工機になり、連続無人運転は板金加工品のコストダウンを実現するのです。

2台の最新パンチ・レーザー複合加工機による無人運転の特徴

 ここでご紹介しているパンチ・レーザ複合機はアマダ社製 ACIESシリーズになります。このACIESシリーズは、従来の複合加工機があまり得意としていなかった少量多品種への対応にも向いております。また、パレットチェンジャーから4×8サイズの鋼板までも供給でき、多くの金型を専用の収納BOXから取り出し、様々なサイズのバーリング加工やタップ加工が可能であり、連続の無人運転ができる仕様となっています。この自動鋼板供給と金型の自動交換機能により、連続稼働時間は最大72時間となっています。この機能によって、夜間の連続運転や長時間稼働、作業員一人あたりの生産性が劇的に向上しました。また、株式会社マエショウはこの最新のパンチ・レーザー複合加工機を2台配備しており、その無人運転による製作コストの削減や短納期対応について、その効果は通常の2倍となっています。

<2台の最新パンチ・レーザー複合加工機による無人運転の特徴>
特徴①

パンチ加工とレーザー加工の工程短縮によるコストダウン

特徴②

金型ツールと鋼板のオートチェンジャー機能によるコストダウン

特徴③

72時間連続無人運転 × 2台の 圧倒的なコストダウンと短納期対応

 アマダ社製 ACIESシリーズは、2つの鋼板供給のパレットチェンジャーが高くそびえ、パンチ型を格納する専用のBoxが脇を固めるなど、その高性能な機能を誇る外観となっています。株式会社マエショウはこの最新複合機を日本国内で唯一2台配備しています(2016年8月時点)。ACIESが2台並ぶ板金工場は生産能力を証明する一番の証拠と考えています。



<2台の最新パンチ・レーザー複合加工機による無人運転の風景>
最新のパンチ・レーザー複合機 ACIESシリーズ
最新のパンチ・レーザー複合機 ACIESシリーズ
少量多品種に対応できる複合機
少量多品種に対応できる複合機
様々な加工を無人運転を実現する金型収納
様々な加工を無人運転を実現する金型収納
無人連続運転を支えるパレットチェンジャー
無人連続運転を支えるパレットチェンジャー

最新のパンチ・レーザー複合機 アマダ社製 ACIESによる製作品事例

 アマダ社製のパンチ・レーザ複合マシン ACIESシリーズは、M3~M8のタップ加工やハーフシャーなど、これまでの複合機では複数工程に分かれていた加工を、この1台で工程短縮を実現できます。また、多くのパンチ金型による様々な塑性加工、鋼板に傷がつけない複合加工と、工程統合と高品質の両立した板金加工品の事例をご紹介いたします。

2台の最新パンチ・レーザー複合加工機による無人運転