2台のロボットベンダーによる24時間無人運転について

 ベンディングマシンによる曲げは、金型の取付等の段取り、金型間への鋼板の固定、そしてプレスとの流れになります。この作業は自動化が難しく、板金加工の中で人的作業になりがちです。さらに、ベンディングマシンは、プレスする際に手作業で鋼板を金型にセットする為、1人のオペレーターが複数の工作機械を同時に動かすことが難しくなっています。こうした点から、株式会社マエショウは、この人的作業が中心の曲げ工程のオートメーション化の為に、ロボットベンダーマシンを2台導入しました。ロボットベンダーは予めプログラムの設定、マシンへ鋼板と金型をセットしておけば、24時間の無人運転が可能になり、大幅な人件費の削減を実現できます。

2台のロボットベンダーによる24時間無人運転の特徴

 2台のロボットベンダーマシン(株式会社アマダ社 製のASTROシリーズ)は、鋼板の供給取出し、何十回の曲げ工程の自動化が可能です。また最大で24時間の無人運転を行うことができるため、人がいない夜間の作業や、一人のオペレーターによる複数台の同時稼働ができます。このことは、お客様へ板金加工品を納める期間の短縮に直結しています。また、塑性加工の代名詞とも言える、鋼板を固定し、型でプレスし、形状を出すというアナログな作業のオートメーション化によって、株式会社マエショウの曲げ工程を含む板金加工品の大幅なコストダウンを実現することができました。もちろん、鋼板のサイズや複雑形状の板金加工品に対応できず、人の手で曲げることもありますが、それでも全体を見るとこのロボットベンダーマシンがもたらした効果は大きいものとなっています。

<2台のロボットベンダーによる24時間無人運転の特徴>
特徴①

供給・曲げ・取出し工程の自動化による曲げ工程の大幅なコストダウン

特徴②

ロボットベンダーならではの、夜間の無人運転による短納期化

特徴③

1人オペレーターの同時2稼働による、劇的なコストダウンと短納期化

 板金加工の曲げ加工工程に産業用ロボットを導入し、鋼板供給(固定)⇒ 曲げ ⇒ 取出しの一連の工程を自動化できたことは、生産性の向上に直結しました。また、このロボットベンダーマシン(株式会社アマダ社 製のASTROシリーズ)を2台配備したことも、一人あたりの生産性を劇的に向上させることにつながっています。オートベンダーの様子は以下の通りです。



<2台のロボットベンダーによる24時間無人運転の風景>
鋼板を搬送しているロボットベンダーマシン
鋼板を搬送しているロボットベンダーマシン
金型へ鋼板をセットするロボットベンダーマシン
金型へ鋼板をセットするロボットベンダーマシン
オートベンダーとオペレーターの様子
オートベンダーとオペレーターの様子
ロボットベンダーへ材料をセットする様子
ロボットベンダーへ材料をセットする様子

ロボットベンダーマシンによって自動曲げ加工で製作した製品事例

 製造原価の中の主要項目の一つである人件費を劇的に削減できるオートベンディングによって製作された板金加工品です。形状やサイズに制限はあるものの、設計段階からこのロボットベンダーマシンを使うことを考慮した板金加工品を設計すれば、効果的なVA/VEの実現になります。

2台のロボットベンダーによる24時間無人運転