盤のIP:保護等級 防塵試験について

 盤や筐体の環境性能の規格として、防塵・防水性能を表すIP保護等級があります。大気中の埃や虫などの侵入の可能性がある屋外に設置される屋外盤や、粉塵(原料や紙粉や油煙、各種埃など)が飛散している生産現場に設置させる盤は、一般的に防塵の保護等級としてIP4X(直径1㎜以上の固形異物が侵入しない)以上が求められます。盤・筐体にIP4Xが求められる理由は、盤内に設置(格納)されているPLCやインバーターなどの制御機器やパワーサプライやUPSやリチウムイオン電池などの電源関係、ルーターなどの通信機器を、埃や虫や粉塵から保護する一定の基準と言えます。盤・筐体に微細な異物が侵入すると、梅雨時期に湿気が異物を通じて本来とは違う電気回路を導通させる原因になったりと、電気通信設備の正常な稼働に支障をきたすことがあります。そのため、盤・筐体を設計・製作する際の防塵性能は、このIP:保護等級を基に防塵性能を仕様として記載することが間違いがありません。
 また、IP4X以上の防塵性能を必要とする際には、IP5X(正常動作を阻害するような粉塵の侵入がない)、IP6X(粉塵の侵入が完全に保護されている)を仕様選定することがあります。ただ、防塵に限らず防水のIP:保護等級を上げると、盤・金属筐体の製作コストも高くなる為、過剰スペックに注意したIP選定が重要です。そのため、適切な仕様決定を目的として、防塵試験機による実物の盤・筐体のテストを行い、その結果に基づいたIP:保護等級を選定いたします。
 このような理由から、量産盤や重要設備の盤・筐体では、試作・設計段階で、防塵試験機による性能確認を実施することが多くなっています。

盤のIP:保護等級 防塵試験の特徴

 マエショウは盤・金属筐体の設計から製作をするだけでなく、設計・製作した製品の防水・防塵・騒音・温度などの性能試験まで行うことが可能です。オーダーメイド型の筐体・盤をつくる企業の中で、板金加工・電気配線組付け後に性能試験を行うことができる企業はほぼありません。そのため、「屋外盤 設計・製作.com 」を運営しているマエショウには、試作・開発を行っているご担当者様と一緒になって、耐環境性の優れた筐体・盤をつくっています。

<盤のIP:保護等級 防塵試験の特徴>
特徴①

防塵の保護等級として、IPX5、IPX6までの試験が実施可能

特徴②

高さ:2,400 横幅:1,970m 奥行:1,970 までの盤・筐体サイズに対応

特徴③

防塵試験だけでなく、同じ敷地内で防水試験まで対応可能

この防塵試験を通じて製作した筐体・盤は、この「屋外盤 設計・製作.com 」の製作実績にて紹介しています。主に、保護等級:IP44、IP54、IP55の製作品事例が多くなっていますが、マエショウが保有する防塵試験ではIP6Xまで対応が可能となっています。



<盤のIP:保護等級 防塵試験の風景>
内部に設置された盤を粉塵が飛散して防塵性能を試験
内部に設置された盤を粉塵が飛散して防塵性能を試験
防塵試験を行うための盤を設置。内部で粉塵が飛散し
防塵試験を行うための盤を設置。内部で粉塵が飛散し
防塵試験後(内部に粉塵が舞った後)盤の様子
防塵試験後(内部に粉塵が舞った後)盤の様子
防塵試験用の粉塵吐出・回収を行う装置
防塵試験用の粉塵吐出・回収を行う装置

屋外盤 設計・製作.com による「 防塵試験 」と「 盤・筐体 」の事例

 「 屋外盤 設計・製作.com 」が過去に製作したIP44、IP55の通信盤・制御盤の事例になります。一般的に防塵試験だけを行うケースは少なく、防塵試験と同時にIP:保護等級を高くすると当時に、密閉性の上昇による盤内部の発熱・侵入熱対策を盤クーラー、冷却ファン、遮光板によって行っています。また、寒冷地の盤内の結露対策もヒーターによって行っています。

盤のIP:保護等級 防塵試験