温度制御で盤の故障率と長寿命化の実現

盤(内部の電気機器)の故障率を少なく、長寿命化を実現するためには、盤内部の温度をコントロールする重要性を紹介しました。制御機器によって熱に強い・弱いがあり、一概に言えない側面もありますが、盤内温度を一年を通して、40℃以下に抑えることができればトラブルが起きにくく、長く使える盤になるでしょう。

 

盤内の温度上昇を抑える、遮熱・放熱・冷却機器

盤内の温度上昇を防止する・軽減する分類として、厳密には①遮熱・②放熱・③冷却の3つの種類があります。
①の遮熱は、屋外盤への侵入熱を軽減する目的で採用されます。侵入熱は、遮光板(別名称でヨロイや遮熱板)と呼ばれる盤筐体の外に取り付ける板によって行われます。この遮光板と盤筐体の間には空間が設けられ、熱を遮光板によって遮ることで盤内の温度上昇を防止します。また、この遮光板は、他の放熱・冷却機器と併用して使用されることが多く、併用することでの盤内の温度上昇を抑える効果も大きくなります。
②の放熱は、冷却ファンや熱交換器が該当します。ファンによって盤外の空気を取り入れたり、アルミフィンやパイプによる熱交換によって盤内の熱を盤外へ逃がす役割を果たしています。冷却ファンと熱交換器の違いは、冷却ファンが外気そのまま盤内に吸い込むのに対して、熱交換器は内外分離によって放熱を行う点です。冷却ファンは外の埃や塵を吸い込みますが、熱交換器は外部の塵や埃を吸い込むことはありません。
③の冷却は、コンプレッサを搭載した盤専用のクーラーです。コンプレッサーによる強制冷却が可能なため、クーラー自体の容量や周囲環境温度によって冷却能力が左右されますが、盤内を盤外よりも低い温度にできる唯一の冷却機器になります。また、クーラーであるため盤内の除湿もできることも特徴の一つです。

< 代表的な盤の遮熱・放熱・冷却機器 >
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