防滴・防水仕様の盤が必要とされる現場

食品や飲料・医薬品の工場では生産現場の衛生面を保つために、生産ライン内であっても水を使った清掃や、生産ラインそのもので水が飛散ことがあります。そのため、生産ラインに設置される制御盤は、盤筐体の表面が腐食することを防ぐ為にステンレスで製作されています。
屋外に設置させる制御盤や通信盤に関しても、同様に雨風にさらされる状態でも盤筐体表面が腐食しないように、耐食塗装がされています。特に海岸線などの塩害対策が求められる盤には、盤表面に耐塩塗装、盤全体への重耐塩塗装の仕様が一般的です。
一般的な制御盤であれば、制御盤内の熱を盤外へ逃がすための軸流ファンを見ることは容易です。同様に制御盤内部に外気を吸い込むための、吸い込み口(一般的にメッシュフィルタやフィレドンフィルタが設置されている)が確認できます。これは、水がかからないことを前提に製作しているため制御盤と外気が行き来する吸い込み口と吹出し口にギャラリーが設置されていないためです。
しかし、食品や飲料・医薬品で設置さされているステンレス盤や屋外盤は、盤内と盤外を空気を循環する外からはまずこの冷却ファンや吸い込み口の各種フィルタを確認することはできません。これは、この吸い込み・吐き出し口に直接水が掛からないようにギャラリーというカバーが取り付けられることが多いからです。

< 盤の吸い込み口・吹き出し口について >
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設置環境と仕様に応じた盤設計

これらの盤の吸い込み口・吹き出し口を取り付けることで盤の防滴・防水性は向上しますが、ギャラリーによる部品点数の増加によるコストアップと、盤表面のでっぱりが発生します。設計者は盤が設置される環境に応じて防滴・防水対策の有無と、その方法を選択することが求められています。