Before (改善前)

通信盤を含む制御盤や分電盤は、内線規程によって電気回路の操作が容易に行える場所に設置することが定められています。これは、盤内部に設置されている機器のメンテナンスを定期的に行う必要があるためです。一般的に屋外盤の扉は蝶番によって支えられた盤の扉を開閉する構造になっています。しかし、屋外の制御盤や通信盤などの設置場所によっては、盤の前面に開閉のための扉幅分の有効スペースが確保できないため、要求された場所とは違う箇所に盤を設置しなければならないケースがありました。

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After (改善後)

一般的な盤の扉は左右に全面扉が開くように設計されています。盤の扉を開閉するための有効スペースが取れないような狭小地に盤を設置する場合には、前扉に抜き差し蝶番を使用することによって、狭小地でも屋外通信盤の扉を取り外すことが可能となります。扉は開閉するものであるという固定観念をなくし、扉そのものの取り外しが可能な構造とすることによって、内線規程によって定められている電気回路の操作も容易に行うことが可能となりました。

POINT(要約)

屋外盤の設置場所は、前扉の開けられないような狭小地に設置しなくてはならない場合があります。その際、盤の扉の開閉部には抜き差し蝶番を使用することによって扉を取り外しが可能な構造設計を採用が有効です。そうすることで、盤内部の機器のメンテナンスが容易になり、スムーズな作業が可能となります。