Before (改善前)

屋外盤は自然の気候によって年中、雨風に打たれることになります。雨風は水分だけでなく、空気中や地表の汚れも同時に運んでくるため盤表面に汚れが付着する原因となっています。このような状況が続くと、屋外盤の外観品質を損ねるだけでなく、盤のメンテナンスを行う作業者の手に汚れが付着することによって、メンテナンス効率を悪化させる危険性があります。また、屋外盤の塗装がはがれたり、表面に錆が発生し、盤表面全体を全塗装するとなれば、現地での対応が実質不可能になります。屋外盤の日々の汚れの付着は、メンテナンス性に大きな影響を及ぼしていました。

V

After (改善後)

屋外盤の盤外表面のフッ素樹脂塗料を塗装することで、コーティング効果を付加します。このコーティング効果は雨風は水分の付着や、空気中や地表の汚れの付着を軽減できる為、屋外盤の外観品質の維持につながります。また、屋外盤に汚れが少ないため、メンテナンスの作業効率の低下を防止します。また、フッ素樹脂塗料は状態が良ければ、その効果を約20年にわたって維持できる場合もあり、屋外盤のリプレイス期間の延長や塗装の補修などのンテナンスにかかるコストを大幅に削減することも可能となります。

POINT(要約)

屋外盤をはじめ、制御盤の塗料を選定する際には、使用環境に合わせて塗料の選定を行うことが重要となります。屋外盤の場合は雨水や日照りなどに対しての耐候性の付加、塩害地域に設置する場合は耐塩仕様・重耐塩仕様が求められます。盤の筐体は制御機器を保護する目的であり、その筐体自体の耐久性の向上が、盤全体の延命につながってくるのです。