Before (改善前)

工場でよく採用される制御盤の大きさは、高さが2,100mm、横幅が1,200mm(600mmの観音扉)、奥行きが600mmのサイズになります。このようなサイズの盤の重量は、鋼板だけでも非常に重たくなってしまいます。重量が重たくなる分、作業現場での搬送やトラック搬送などの、工数が増える原因となります。また、重量は海外へ輸出する際にも費用に関係してくるため、盤の形状はそのままに軽量化することが求められていました。

V

After (改善後)

コントロールする機械側が同じである限り、盤内部の制御機器の数を減らすことはできません。そのため、盤の外形図や骨組み(中板など制御機器を取り付けるスペース)をそのままの状態で、重量を軽くする必要があります。この問題を解決するために、盤内部のフレームに穴加工を施しました。盤の機能はそのままに、パーツによっては重量を1/5程度を軽減することできます。また、このフレームの軽量化のための穴加工を規則正しくすることで、作業時やメンテナンス時に利用することができます。

POINT(要約)

盤内部のフレームに一定幅で穴加工を施すことで、軽量化と固定のための通し穴として利用することができます。盤自体の強度に影響がでないように注意することは必要ですが、盤全体の軽量化と新たに制御機器の配置を行う際の固定穴として、作業性やメンテナンス性の向上につながります。