Before (改善前)

太陽光やバッテリーなどの非常用電源はDC電源になります。一般的な電気機器はAC電源が基本となっているため、太陽光やバッテリーからの電源を直接接続して使用することができませんでした。そのため、非常用電源を利用して盤内温度を制御(冷却)する場合には、インバーターなどを利用してDC電源をAC電源へ変換した上で、AC100Vの冷却盤クーラーを稼働させる必要になります。このようなケースでは、DC/AC変換の役目を果たす制御機器を盤内に設置することになり、この制御機器のコストアップとスペース確保が必要になっていました。

V

After (改善後)

AC100V・200Vで稼働する盤クーラーではなく、DC電源仕様(DC48Vコンプレッサークーラー)を選定することで、太陽光やバッテリーからの電源をダイレクトに接続・稼働することができます。DC電源でコンプレッサー式クーラーを直接稼働させることができるため、消費電力も少なくなるメリットもあり、限られた電源容量による効率的な盤内の冷却を実現できます。また、太陽光やバッテリーによるDC電源を直接使用することができ、DC/AC変換が容易になりインバーターなどの機器の削減による盤のコストダウンと省スペース化も実現することができます。

POINT(要約)

制御盤などの制御機器の発熱対策、屋外盤の侵入熱対策の最も一般的な冷却方法として、盤用クーラーの採用があります。盤用クーラーはコンプレッサーを動力とし、非常に強い冷却能力(300W~)によって、盤内の温度を一定以下にすることができます。しかし盤クーラーの多くがAC電源のため、太陽光やバッテリーには不向きでした。そこでDC電源タイプの盤クーラーを採用することで、機器の削減、盤全体のコストダウンと省スペース化を実現できます。