Before (改善前)

屋外の通信盤を冷却する盤クーラーの電源を太陽光パネル発電した電源を蓄電するBATTの寿命が短くなってしまう問題が発生していました。これは、盤クーラーの特性として、設定温度まで盤内の温度が冷却されると、コンプレッサーの発停によって温度を制御することが要因になります。そのため、盤クーラーを独立運転させる場合は、クーラーのコンプレッサーが起動したり停止したりすることで、BATTの放充電回数が増加につながり、蓄電池自体の寿命に影響が出ていました。

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After (改善後)

鉛蓄電池では寿命が短くなる問題を、リチウム電池を採用することで寿命を延命化することができます。コンプレッサーの発停は冷却運転を行うためには必ず発生するため、盤クーラーに安定的に電源を供給するために、リチウム電池を採用することで、独立回路のサイクル寿命を延ばすことを実現しました。また、リチウム電池の安全性については、リン酸鉄リチウム電池を採用することで安全性と信頼性を確保しました。

POINT(要約)

盤クーラーを太陽光パネル発電で稼働させる独立回路の蓄電池は、リチウム電池を採用することで冷却機能を長寿命化させることができます。屋外盤は一度設置すると、頻繁なメンテナンスが必ずしも行えるとは限りません。そのため、可能な限りの耐久性と寿命を持たすことで、装置自体の安定的な稼働を実現できます。ON/OFFによる機械稼働であるコンプレッサー型の盤クーラーでは特にリチウム電池が好ましくあります。