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重耐塩とは

塩害に対する一種の耐性のレベルのことです。金属筐体や盤などが錆びないことが求められる場合、
濃度の高い塩分の被害に常にさらされてしまう地域で要求されます。

海岸地域に受変電設備や盤類、電線管などを配置する場合、海から来る塩分によって金属が
腐食して
サビが発生し劣化を促進させてしまい重大な問題が起こりやすくなってしまいます。
その為、材料、表面塗装を重耐塩仕様にし塩害対策を行わなければなりません。

弊社では、上記を踏まえた塩害の影響を受けにくい重耐塩仕様を施した製品を製作しています。

マエショウ 屋外盤の重耐塩仕様

弊社の重耐塩仕様は、以下を基に製作を行っています。

◎海岸から300m以内の屋外に設置する製品を重耐塩仕様としています。
・弊社では上記の基準になっておりますが、一概に距離だけでは重耐塩仕様にするかは
判断が難しく、設置環境を考慮して仕様を決定しています。

◎ZAM(溶融亜鉛メッキ鋼板)、SUS304、430(ステンレス鋼板)を使用。
・耐食性に優れた鋼材であるZAM(溶融亜鉛メッキ鋼板)、SUS304、430(ステンレス鋼板)等を
採用することで、防食性の高い筐体を製作ています。

◎塗装を溶剤塗装、粉体塗装を採用し、重耐塩
仕様に塗料や塗装膜厚も調整。
・溶剤塗装はフッ素樹脂塗料、粉体塗装はポリエステル樹脂塗料などを重耐塩に使用しています。
塗装膜厚は材質、塗料等の違いで定めており、同一の膜厚では定めていません。

その他の重耐塩仕様としては、扉のハンドルは外部に出ている為、塩害の影響を受ける可能性が
考えられるため、ハンドルをステンレス製の物にしたり、ゴム製のカバーを取り付けて対策を
行っています。

耐性レベルは地域環境により異なる為、お客様のニーズに対応した製品もご提案をして参ります。
ご要望等ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。