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粉体塗装とは有害物質を含まない粉末状の塗料(ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポポリ樹脂、アクリル樹脂等)である。静電気を利用して対象の物に付着させ、その後焼き付けることで樹脂を溶かし溶着させる塗装方法です。

粉体塗装を行う最大のメリットは強度のある塗装皮膜を作り出せることです。

他にも耐食性、耐薬品性、耐候性にも優れており塗装時に塗膜にならなかった塗料は回収し再利用することでコスト削減にもつながります。

 

次に、粉体塗装に屋内、屋外の区別についてです。

結論から述べると屋内、屋外の区別はあります。基本的に粉体塗装は耐久性に優れており屋内、屋外どちらでも使用できます。しかし細かく種類が分かれておりその場に適した環境で粉体塗装の種類が変わります。

 

まずは主に屋内で使用されることが多い下記3種類の性質、特徴です。

最初にエポキシ塗料です。特徴としては塗膜硬度、耐水性、電気絶縁性に優れており、屋内で家電製品や電気部品、水道関連資材などに使われます。

次にポリエステル塗料です。ポリエステル塗料は性能に大きな偏りが無く屋内、屋外の両方で使用されることがあります。

最後にエポキシポリエステル塗料です。エポキシポリエステル塗料はハイブリット型といい、エポキシ塗料とポリエステル塗料の性質を引き継いでいます。耐熱性や経済性には優れるが塗膜高度、耐薬品性はエポキシ塗料に劣ります。

 

次は主に屋外で使用されることが多い下記3種類の性質、特徴です。

アクリル塗装は耐候性、硬度などに優れるが塗装作業時にほかの塗料と混じるとはじいてしまうので気泡などが塗装表面に出る場合があります。しかし塗膜の鮮映性が良いので屋外美飾用に用いられることが多いです。

アクリルポリエステル塗装はアクリル塗料とポリエステル塗料の長所をもった塗料です。主に建築資材、道路資材等に使用されます。

最後にフッ素塗料です。フッ素塗料は超高耐候性、耐光性、耐薬品性に非常に強く最近は高層ビルなどの塗装に使われています。

 

粉体塗装には屋内、屋外の区別があり用途によって塗料を使い分けることで、長く綺麗に製品を保つことができます。