用語解説

YAG溶接とはレーザー溶接方法の一種です。イットリューム【Yttrium】・アルミニウム【Aluminium】・ガーネット【Garnet】の3元素を用いたレーザーのため、それぞれの頭文字を取ってYAG溶接と呼ばれています。YAG溶接はレーザー溶接の1種なので、その他の溶接方法と比較して熱が1点に集中するため歪みが発生しにくいという利点があります。そのほかにもビードが小さく外観が綺麗である点、光の焦点を変えることができ様々な継手の溶接が可能である点などレーザー溶接ならではの利点があります。しかし、レーザー溶接は溶接機の価格やランニングコストが高い、レーザー光による人体への危険度が高いなどのデメリットもあります。レーザー溶接はYAG溶接以外にCO2レーザーによる溶接方法があります。YAGレーザー溶接とCO2レーザー溶接を比較すると、薄板はYAGレーザー溶接が適しており、1mmを超える板厚の溶接にはCO2レーザー溶接が用いられます。適切な溶接方法を選択することが大切です。